行かないスパ評論:第3話
ドイツ・オーストリアに複数拠点を展開するメディカルスパ。オーストリアの医師フランツ・クサーヴァー・マイヤーが考案したFXマイヤー療法は、断食・咀嚼トレーニング・エプソム塩による排泄を柱とした消化器アプローチです。
効果のほどはさておき、調べれば調べるほどストイックで辛そうな、笑顔のかけらもないスパである。「高額を支払う服役」「富裕層の更生施設」などと揶揄されるのも納得かも😄
💊 実際に何をするのか
入館するとまずドクターによる問診・診断、そこから個別プログラムが組まれる。
食事は完全管理で、昼食は野菜スープと少量のタンパク質(魚・鶏・卵)、夕食はパンとチーズだけという超軽量食。食事中の水分摂取は禁止で、1口30回噛むことが義務付けられる。
日本のファスティングなら気の利いた酵素ドリンクくらい出るものだが、そんな甘さはここにはない😨
🧾 「検査」という名の不安マネジメント商売
ここがランセホフの真骨頂であり、私が一番鼻で笑うポイント。
入館初日、ドクター問診と血液検査からスタート。富裕層で暴飲暴食が日常の層なら、そら数値は年齢相応に動いてる。ここで「深刻ですね」と告げるのは嘘ではない。嘘ではないが、解釈の枠組みが完全に「不安を最大化する設計」なのだ。
同じ数値でも「まぁ年相応ですね」と言うことも、「長寿プログラムが必要です」と言うこともできる。ランセホフが選ぶのは当然後者😈
しかも検査メニューの盛り方がえげつない。アレルギー検査、遺伝子検査、腸内フローラ、毛髪ミネラル、24時間睡眠モニタリング…検査そのものが商品化されてる。そしてクライオ、点滴酸素、CellGymなどエビデンスレベルがバラバラの「最先端」オプションが、白衣の権威でまとめて「科学」として売られる。
客は治療を受けに来たつもりが、不安を次々発見される体験を買わされる。荒れた生活から起こる離脱症状に苦しみながら😫
🏥 おいしい評論ポイント😋
①白い壁、白い制服、スタイリッシュで無機質な空間。広大な自然の中にポツンと高級収容所っぽい。
②お金を払えど払えど、スープと咀嚼練習しか待っていない。これが最大の皮肉である。
③1週間の滞在で基本料金約100万円💵プラスオプション。富裕層向け合法罰ゲームの相場がこれだ。
④リピーターいわく「以前は大切な患者として扱われたが、今や歩くクレジットカード💳」
⑤持ち帰らされる大量のサプリと「自宅プログラム」。施設滞在は入信儀式、本当の収益はここから始まる定期課金モデル。
🔄 年1回来るってことは、治ってないってこと
そして私が一番理解できないのはここ。
本当に身体が浄化されて生まれ変わったなら、1年後にまた同じことする必要ないでしょ?冷静に考える時間が1年もあるのに、のこのこ来年も来るんか?って話。100万円払って絶食して下剤飲んで、家帰ったらワインとフォアグラで祝杯。これを毎年繰り返す。
治ってないやん😂
これはもう治療じゃなくて、罪悪感処理のルーティン。ウェルネスの皮を被ったお祓い行事🤣
🧠 免罪符のサブスクリプション化
客層はCEO、銀行家、ファッション業界人など、普段は組織の頂点で人を支配し搾取する側の人々。その彼らがここでは医師に完全服従し、ひもじさと不自由を100万円払って味わう。
これはキリスト教圏特有の免罪符の構造と同じではないか?中世カトリックではお金を払えば罪が赦された。神父が医師に、教会が白い廊下に変わっただけで構造は同じ。
ただし中世の免罪符は単発払い切りモデル。ランセホフはサブスク型贖罪。年1回の更新制で、赦されるけどまた罪を犯す前提の仕組みや。
そしてこのループが人類史と重なるのが笑えない。
💣十字軍→免罪符→また戦争→また免罪符
⛪️ランセホフ→暴飲暴食→支配&搾取→ランセホフ→暴飲暴食→支配&搾取
懲りない、という点において人類は一貫している。
現在スペインにも新拠点が計画中とのこと。需要はあるらしい。世界は広い🌍
世界一ストイックなメディカルスパ、行ってたまるかランセホフ!

